The center of plankton

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ミジンコとケンミジンコは親戚じゃないの?

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上、ミジンコ 下、ケンミジンコ

 

お恥ずかしながら、ケンミジンコとミジンコは親戚関係というか、ミジンコの類にケンミジンコが分類されているもだと思っていました。

しかしながら、違うのです!!

ケンミジンコの中にミジンコという表記があるので大抵の方が勘違いすると思われます。というよりも、そうであって欲しいですね…。

ということは置いといて、一口に違う種類の生き物ですよー、なんて言った所で分かるわけがないと思うので簡単な例を挙げると、イモリとヤモリの関係なのです。見た目も名前もそっくりですが、前者が両生類で後者が爬虫類ですよね。

まさに、その関係なのです。

ケンミジンコもミジンコも同じ節足動物なのですが、前者が顎脚綱(がっきゃくこう)、後者が鰓脚綱(さいきゃくこう)です。

見た目が似ているかと言われれば少し怪しい感じがするので、そこの判断は読んで下さっているアナタ次第ですが、気になった方の為に画像は挙げておきます。

「じゃあ、そもそも、顎脚綱とか鰓脚綱ってなんなんだよ!無駄に画数の多い文字出してんじゃねーよ!理系だろ?」

という、理科嫌いのアナタも大丈夫!この私が分かり安く説明いたしましょう!

様々な違いが見られますが、細かい話をするとキリがないので分かりやすい例を軽く挙げたいとおもいます。

1,生殖の違い

ケンミジンコの場合は雌雄異体で体内受精を行うそうです。まるで人間のようですね!

それに代わり、ミジンコの場合は、自分のクローンを産む単為生殖の時期とオスとメスが交尾して卵を産む有性生殖の時期があり、その上、環境の優劣によって生殖の仕方を変えるなど、生き残ることに対する執念が感じられる生殖方法です。日本も少子化などと吹聴している場合ではないですね…。ミジンコの貪欲さを見習って欲しいものです。

2,食性の違い

1では肉食系な生殖方法を繰り広げたミジンコたちですが、意外と植物プランクトンを主食にしているという草食系プランクトンなわけです。

いわゆる、ロールキャベツ系と呼ばれる部類でしょうか。

それに対して、ケンミジンコは肉食系でゾウリムシやツリガネムシ、ミドリムシといった動物プランクトンを食します。

 少し長くなってしまいましたが、ミジンコとケンミジンコについて興味を持っていただけたでしょうか?

ミジンコとケンミジンコの神秘はこの程度ではありません。

みなさんも、調べてみればもっと面白い世界が見つかるはずです。その時は、The center of planktonに書き込んでいただいてお互いに情報を共有していきましょう!

また、書いてほしい内容や間違いの指摘に関しては随時受け付けています。コメント欄に書き込んで下さると嬉しいです。